中国輸入に挑戦している場合に注意が必要なのが1月末から2月上旬にある「旧正月」です。
中国から商品の仕入れをしている人の中には、2月~3月に新商品の仕掛けをして、来年度の4月から販売しようと考えている人も多いのではないでしょうか?
国内のメーカーや工場から商品を仕入れる場合であればこのスケジュールでも問題はありません。
しかし、中国の工場で生産するOEM商品の場合はこの「旧正月」に注意して仕入れのスケジュールを立てなければなりません。
中国国内の旧正月期間は、とにかく休み!休み!!休み!!!
「お店」も「工場」も「物流」も、とにかくお休みで普段やり取りしている担当者がいたとしても連絡が取れなくなります。
中国人からしたら、「旧正月」=「日本の年末年始」のようなものなのです。
つまり、今現在中国輸入に挑戦されていて、来年度の新商品を検討している場合は、旧正月期間を考えずにいると仕入れが遅れることもありますのでご注意ください。
また、新商品じゃなくても売れ筋商品の在庫が切れても発注できないという中国輸入ビジネスをされている方にとっては致命傷になりかねない問題なのです。
そこで今回は、2017年の旧正月はいつなのかをしっかり把握し、仕入れのスケジュール管理や旧正月期間の在庫の管理についてポイントをお伝えさせていただきます。
中国の旧正月の期間は工場や物流は完全にストップする
そもそも、中国の旧正月とは、いつから始まって、いつまで続くのでしょうか?
日本の場合だと、年末年始やお正月というと、12月27日~1月3日といったイメージでしょう。
中国の旧正月(春節)の開始時期は年によって違います。
基本的に期間は1週間程度あるので、少なくとも1月末~2月上旬の1週間はお休みと思っておいた方がよいでしょう。
つまり、その期間は中国国内の工場や物流は完全にストップするので、中国輸入実践者の方はあらかじめ仕入れスケジュールを確認しておく必要があります。
ちなみに、厳密にいうと2017年の場合の旧正月は、1月28日が「春節」なので、春節の前日1月27日~2月2日までが旧正月になると予想されています。
なぜ予想なの?って思うかもしれませんが、それは中国の「国務院」という機関から正式発表が出るまではあくまで予想と言うようです。
日本人にはあまりなじみがないかもしれませんが、中国の旧正月では「花火」や「爆竹」で盛大にお祝いをします。
もちろん、日本と同じように都市部から、田舎へ帰省する人の大移動。
そして、旅行の大移動が始まるのです。
日本に観光に来て爆買いをする、というニュースもだいたいこの旧正月の期間に良く報道されます。
なので、しっかりと旧正月期間を頭に入れて商品の仕入れスケジュールを立てるべきなのです。
ちなみに、旧正月期間は1週間ですが、実際にはもう少し長く3週間程度。
つまり2017年なら1月20日あたりから3週間はお休みと認識しておきましょう。
売れ筋商品の在庫確保や、新しい仕入れに要注意
旧正月期間に注意しなければならないポイントは3つです
- 旧正月の1週間前までに仕入れを終わらせる
- 売れ筋商品は多めに発注して在庫を確保しておく
- 新しい仕入れは準備期間に余裕を持つ
ではそれぞれのポイントについて簡単に解説していきますね!
1、旧正月の1週間前までに仕入れを終わらせる
例えば、1月20日くらいまでに、発注から納品までを終えていないと商品が日本に届かない事態が発生します。
旧正月にギリギリ入りそうなタイミングでの発注の場合、運悪く旧正月に入ってしまい、入荷が3週間以上遅れるということもありますので注意が必要です。
2、売れ筋商品は多めに発注して在庫を確保しておく
売れ筋商品の在庫はあらかじめ確保しておきましょう。
念のため、目安をお伝えさせていただくとすれば「1日に売れる個数×60日分、つまり約2ヶ月分」の在庫は確保しておきたいところです。
特にOEM商品を扱っている場合は在庫を切らしてしまうと、売り上げを維持できないので、財政状況と相談してしっかりと在庫を確保が必要になります。
3、新しい仕入れは準備期間に余裕を持つ
来年度に向けて新しいOEM商品を計画している場合、担当者との話し合いやメーカーとのやり取りも旧正月期間は止まるということを頭に入れて仕入れスケジュールを立てましょう。
色々とお伝えしましたが、つまり旧正月期間を頭に入れて仕入れスケジュールを立てておかないと計画が年間の計画が崩れてしまうことがあるということです。
中国輸入ビジネスは旧正月前(春節)の仕入れ対策が鍵
何度も言いますが中国輸入で仕入れを行うには本当に、旧正月期間に注意をしてください。
売れ筋商品は早めに、在庫を確保しておき、仕入れを検討しているOEM商品がある場合はしっかりとスケジュールを確認しておく必要があります。
特にシーズン物の商品を取り扱っている場合は、仕入れの時期がずれるだけで売り上げを大きく左右することがありますので!
いかがでしたでしょうか?
日本には馴染みのない旧正月ですが、中国では一大イベントなのです。
そして、日本では12月から1月、そして多くの会社が決算を行う3月には物販の購買意欲は通常よりも2倍くらい高くなるともいわれています。
そんな商品が売れる期間に、在庫切れにより売り上げが伸びない!
そんな悔しい思いをしなくて済むように、しっかりと仕入れスケジュールを立て事前準備を怠らないようにしてください。
中国輸入ビジネスをする上で、旧正月前の仕入れ作業が鍵となるということは間違いありません。